世界自然遺産の小笠原で自然ガイドをしている小笠原自然探検隊ONEの日誌です。小笠原の自然・観光から文化や歴史、日々の島での生活などをご紹介。イルカ・クジラ・ウミガメから、固有動植物の情報など盛り沢山にお伝えしていきます!トレッキングやドルフィンスイム・ホエールウォッチング・ダイビング・シーカヤックなど島の楽しいアクティビティーもご紹介します。
2014年6月5日木曜日
落し物!
入港中ツアー参加いただいた皆様ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね!
さて、今日はガイドではなく自然保全事業の仕事に行く予定でしたが、朝からの生憎の雨で仕事は中止になってしまいました。
なので雨が止んでいる合間を見計らって子供を連れて港近くの公園へ遊びに行ってきました。
すると公園内に1本植えてあるインドボダイジュの木の下にクチャクチャになったものがたくさん落ちていました。
コレなんだか分かりますか?
実は天然記念物のオガサワラオオコウモリが食事をした後に残していくペリットと呼ばれるものです。
オオコウモリたちは空を飛ぶので食後でも体を軽く保ちたいので、繊維質の消化に時間のかかるものは飲み込まずに吐き出します。
写真右のインドボダイジュの葉っぱをよ~く噛み噛みして、栄養のある汁だけ吸うのです。
そんなペリットがたくさん落ちていました。
ここ最近夜な夜な街中にやってきてはオオコウモリがお食事しているようですね。
飲み屋さんで飲んだ帰りにオオコウモリウォッチングできちゃうチャンスかも!?(笑)
雨が降っていても!
それでも元気にハートロックツアーへ行ってきました。
森の中は木に囲まれ雨をさほど感じません。
霧状の雨はミストサウナみたいでマイナスイオンたっぷりの心地よいトレッキングになりました。
水滴のついたコケたちは活き活きとしています。
そんな森の中で可愛いヤギの親子と遭遇しました。
僕らの前を先導するかのように歩くヤギの親子。
赤ちゃんヤギはお母さんに頻りにオッパイをねだります。
そしてこの親子全然逃げません。
むしろ近寄ってくる…。
最終的にはお客さんとかなり近い距離まで寄ってきました。
到着したハートロックは霧に包まれ真っ白。
幻想的な世界の中で元気なお客さんたちはハート?を表現してハイポーズ!
今日も楽しいツアーになりました。
仲良くなったお客さんたちは、夜の飲み屋で集合する約束をして解散していきました(笑)
そして僕は夜もナイトツアーへ。
小雨ではありましたがオオコウモリもじっくり観察でき、海岸ではウミガメの産卵に上がってきた跡も観察。
山の中ではグリーンペペもしっかり光っていました。
ナイトツアーにご参加いただいたお客様は昼間に参加された海のツアーで南島に立ち寄った際に鮫池でサメが見られなかったとのことでしたので、最後にサメ観察も行ってみました。
シロワニがシマアジの稚魚を引き連れて優雅に泳いでいました。
ネムリブカや大きなエイも登場する大サービス付!
今日も夜まで大満喫でした!
2014年6月3日火曜日
帰ってきました!
同じ船にフジテレビの取材陣が乗っていました。
噴火拡大している小笠原諸島の西之島を撮影しにいくそうです。
父島に到着後は空撮用のラジコンヘリコプターの試験もしていました。
今日漁船をチャーターして出発しているはずですが、風が強かったので行けてるのでしょうか?
予定では6月8日に放送だそうです。
楽しみですね!
そして今朝はそんな西之島を視察に行ける島民限定クルーズの受付開始日でした。
先着300名ということで受付の村役場が開く8時より1時間ほど早い7時過ぎに並びに行きましたが、すでに行列ができていました。
一番最初に並んでいた人は朝5時半から並んでいたそうです…。
なんとか申し込めましたが、キャンセル待ちも100人弱いるそうで、受付開始から2時間も経たないうちに締め切られました。
西之島は父島から西に約130kmも離れており、父島からは見えませんし、ツアーなどで使用する小型船舶では航海できる海域制限外になってしまうため簡単には島民も行けませんので、関心度はかなり高かったようです。
そして申し込みを済ませた後はすぐにハートロックツアーのガイドに出発。
もう梅雨明けしたのかな?と思えるくらい晴天の中、快適で楽しいトレッキングができました。
固有種のムニンヒメツバキもたくさん咲き始め、景色もさらに楽しめるいい季節になってきました。
明日もハートロックツアーを楽しんできます!
2014年5月19日月曜日
快適!
写真は湖ではありません。
おがさわら丸で航海中の海です。
べた凪です!
まったく揺れません。
今回も快適な船旅で内地に到着しました。
小笠原までの船旅は揺れるし長いし、船酔いが心配だと懸念して旅行するのを躊躇っているそこのアナタ!
こんな海での航海もあります。
携帯電話で呼び出されることもない自由な時間と、飛行機のように座席に座りっぱなしで縛られるようなことのない自由な空間がここにはあります!
さあ、エンジョイ船旅!
楽しいですよ!
2014年5月18日日曜日
2014年5月17日土曜日
コウモリカウント!
洗濯日和でした(笑)
日没時間には毎月行われているコウモリカウント調査に参加。
オガサワラオオコウモリが寝起きのお腹ペコペコで餌場に飛んでいく姿がたくさん見られました。
夕日鑑賞から出発するサンセットナイトツアーでは、飛んでいくオオコウモリの雄大な姿がご覧いただけます。
ツアーが終わったら、あとは飲み屋さんで島物の味を楽しみながらのんびりお酒を嗜むなんていう島の楽しみ方もいいですよ!
2014年5月16日金曜日
ジョンビーチへ!
梅雨空の小笠原です。
夕方からの雨予報が出ていましたが、降られることなく団体旅行のお客様をご案内してジョンビーチまでのトレッキングを楽しんできました。
途中の中山峠からは見下ろした白砂美しい小港海岸の波打ち際にイワシの群れの大きな黒い影を2つも発見!
釣りに行きたい衝動をこらえて森の中へ(笑)
森の中には固有種のムニンヒメツバキの花が落ち始めていました。
梅雨が明けた後の6~7月が満開になる時期。
白い花が咲き誇る森の景色が今から楽しみです!
目的地のジョンビーチに到着した際には、僕たちを待っていてくれたかのごとく太陽が姿を現し、白砂と青い海のコントラストを堪能しながらのランチタイムとなりました。
夜はナイトツアーにも行ってきました。
オガサワラオオコウモリの姿を間近でと、暗闇で緑色に美しく輝く大きめのグリーンぺぺを2つも今晩は観察できました。
お天気が心配な1日でしたが、無事に過ごすことができました。
今日も小笠原の自然に感謝です。
2014年5月15日木曜日
出てきました!
今日は昼間は晴れていましたが夕方からは雲ってきました。
昨日は1日中雨。
なかなかスカッとした天気にはなりませんが、気温が上がってくるこれからの季節に期待できるものもあります。
それがこのグリーンペペ。
湿気が多く気温が高いことが成長の好条件とされていますが、今までは気温が低くツアーでも見ることができませんでした。
それが今晩のナイトツアーでは出ているのを発見。
小さなキノコですが、眩く輝く緑の幻想的な光をお客様にご覧いただくことができました。
これからの季節はコンスタントにご覧いただけるようになるかと思います。
写真は今晩見られたものです。
アミューズメントパークなど絶対的に提供できるエンターテイメントサービスも楽しいですが、自然条件によって左右される小笠原のエコツアーは出逢った際の感動と喜びは倍増ですね!
2014年5月14日水曜日
第2の故郷
僕の第2の故郷であり、自然や野生動物の観察や知識・経験を築いてくれた環境。
小笠原で就職できなければ、上野原で環境教育や自然ガイドなどをできないかと真剣に考えていた場所。
そんな上野原と母校の教授にこの度就任された古瀬さんは、小笠原でもお世話になっているインタープリター。
昨年亡くなられた小林さんの意志も継ぐかたちでこれから上野原でいろいろな活動などが展開されていくと思います。
僕も遠い小笠原からですが、何か協力や提携などできればいいなと勝手に思っています。
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2014/05/14/7.html
帝京科学大教授に就任し、学生とゼミ活動を行う古瀬浩史さん=帝京科学大上野原キャンパス(山梨日日新聞の記事より)
2014年5月13日火曜日
オガサワラオオコウモリ!
運良く近くにいてくれればガイドのライトで照らし出された可愛いこんな姿も写真に撮れるかも。
でも眩しいからフラッシュは使わないで撮影してくださいね!
2014年5月12日月曜日
アホウドリがついに!
その繁殖地を復活させようと聟島で人工育雛が行われてきました。
その聟島列島にある媒島(なこうどじま)でアホウドリのヒナが確認されました。
80年近い時を超えて、繁殖地復活の第1号です!
親鳥は人工育雛した個体か野生の個体かはまだ不明ですが、このプロジェクトに関わってきた1人として、こんなに嬉しいことはありません!
やったーーーーー!!!
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2014/05/20o5c300.htm
2014年5月11日日曜日
ちょっと一息。
今日はツアーがなかったので、事務仕事。
普段外での仕事を好んでしているので、室内で事務仕事などをしているとすぐに疲れます。
ということで、ちょっと一息しに外出。
カフェで自家焙煎のコーヒーと自家製デザートをいただいてブレイクタイム。
ツアーでもお客さんのリクエストがあれば立ち寄ってちょっと休憩したりもします。
のんびり時間が流れる小笠原で、さらにのんびりするのもいいもんですよ~。
2014年5月10日土曜日
今日も快適!
海もベタ凪で泳ぎに行きたい陽気でもありましたが、
もちろんトレッキングも快適。
一昨日たくさん雨も降ったので、植物たちは活き活きしています。
森の中で見られる花も増えてきました。
ハートロックの頂上からはお弁当を食べながらホエールウォッチング。
繁殖が終わって北の海にほとんど帰ってしまったザトウクジラですが、
水平線へ沈む夕日とはなりませんでしたが、空と海が
日没後はオガサワラオオコウモリウォッチングへ。
たくさんのコウモリが飛び交い、近くでも木にとまった姿を
その後は夜光虫やオカヤドカリなども美しい星空の下で見られ、
2014年5月9日金曜日
ノネコと向き合って。
この事業が始まった当初、僕もボランティアで参加したりしましたが、
継続は力なり。
島の自然のためにご協力いただいている皆様には、本当に感謝です。
2014年5月8日木曜日
今シーズン最後?
今日の小笠原は曇り。
夜になって小雨が降り始めました。
数日前に沖縄が梅雨入りしたので、小笠原もそろそろ梅雨入りでしょうか?(小笠原では気象庁による梅雨入り発表がありません)
明日も雨予報です。
そんな明日はGW明け後のおがさわら丸の入港日なので、またいろいろな仕事が始まります。
ということで、その前にイカ釣りしてこようと思い行ってきました。
潮回りもよく、たくさん釣る気満々で出掛けたのですが、残念ながら写真の一杯だけでした。
イカ釣りシーズンも終盤。
僕にとっては今シーズン最後かな~?といった感じです。
2014年5月7日水曜日
2014年5月6日火曜日
2014年5月5日月曜日
GW最終日!
今日の小笠原も快晴!
GWを小笠原で楽しまれた観光客の皆さんが乗船するおがさわら丸が午後に出港していくので、午前半日のトレッキングツアーに行ってきました。
森の中に差し込む太陽の光がとても気持ちよく、ウグイスたちは美しい鳴き声を奏でていました。
山頂からはボニンブルーの海が輝いて見えました。
海岸にはウミガメが産卵のために上陸した足跡も。
本格的な産卵シーズンの到来です!
GWご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
また遊びに来てくださいね!
おがさわら丸の出港後は部長を務めさせてもらっている小笠原村商工会青年部の総会に出席してきました。
島の皆さんとも協力して、より良い活動をしていければと思っています。
よろしくお願いします。
2014年5月4日日曜日
GW最後に!
海も凪ているし山も快適、GW最後にいい天気に恵まれました。
今日はサンセットナイトツアーに行ってきました。
夕日を見てから出発するナイトツアー。
GW最後ということもあり、ウエザーステーションは大賑わい!
夕日の中を走る船も気持ち良さそうでした。
たくさん飛び交うコウモリの雄大な姿が、徐々に暗くなっていく空に観察できました。
そしてさらに暗くなっていく空には満天の星空が。
明日お帰りになるお客様に、小笠原の自然から最後に最高のプレゼントになったかと思います。
2014年5月3日土曜日
朝から晴天!
気持ちの良い気候の中、ハートロックツアーに行ってきました。
文字や絵を描いての解説は普段の会話での解説以上にご参加いただいた皆さんにも理解や実感をしていただけた気がします。
オガサワラオオコウモリもたくさん観察できましたし、気温が上がってきた夜の海岸ではオカヤドカリやスナガニなどの生き物たちの元気な姿も増えてきました。
満天の星空も綺麗でした。
2014年5月2日金曜日
水産センター
って思っていたら、台風は熱帯低気圧に弱まって小笠原の東に逸れて行きいい天気。
とはいえ、やらなければいけない事務仕事もあるので布団を干したりしながらお仕事。
室内での作業が一段落したら外回りも。
その途中で息抜きに水産センターに行ってきました。
東京都の水産業関連施設で、島の周囲で見られる魚などを展示しているミニ水族館があります。
ここで現在飼育されているネコザメが産卵中という情報があったので観察してきました。
お尻からちょっこっと見えてる黒い部分が出てきている卵。
センターの人によると、なかなか出てこないとのこと。
見ていると、なんとなく忙しない動きにも見えました。
難産で苦しんでいるのでしょうか?
ちなみにこのネコザメの卵、産卵されてから孵化までは約1年かかるらしい・・・。
ベビーに会えるのは来年ですね。
その他にも調査船や漁船などで捕獲された深海の生き物などもいます。
エイリアンみたいなやつも。
飼育が難しいやつは期間限定だったりすることもあるので、このミニ水族館はちょこちょこ訪れるとけっこう面白いのです!
そして外には水産センター名物のアトラクション?が。
アカハタ(島名・アカバ)の歯磨き。
そう、お魚に歯磨きしてあげるんです!
ということで、アカバたちが虫歯で困らないように歯磨きという奉仕活動を最後にして帰ってきました。
おがさわら丸の着岸する二見港からも徒歩ですぐの水産センター。
ちょっと空いた時間でも楽しめる、おススメのスポットです!